BLOOD II: The Chosen
GT Interactive / Monolith Productions, 1998

タイトルを裏切ることのない徹底した流血への拘り、全編を支配する世紀末の絶望的なムード、澱んだ暗黒世界の湿った匂い。前作譲りのダークなコンセプトが強烈な個性を放つ、DOOM系3Dシューティングの佳作。擬似3DエンジンBuildを用いた初代のDOS版からおよそ一年、舞台をWindowsに転じDirect3D完全対応、グラフィックの大幅な強化を期して奴は帰ってきた。その心に更なる復讐への想いと、”テリヤキ”あるいは”スシ”を秘めて…大幅な路線変更が物議を醸した、第二弾。


吹き溜まり ゴシック・ホラー調の巧みな演出で知られる前作から一転、物語の舞台は近未来を思わせる無機質感が色濃く漂う。街燈に照らされた街の片隅。
筆記体でTeriyaki 軽食屋の店先にテリヤキの看板。海外でも照り焼きはテリヤキと呼ばれ(→Chicken Teriyaki Bowl)ごくポピュラーな調理法として普及しているとか。
今なら半額 更に照り焼き続ける看板群。なお、吉野家の海外店舗では牛丼をBEEF BOWLと表記する。つまりTeriyaki Bowls は(鶏の)照り焼き丼といった所。
江戸前蛇造 蛇造鮨ではゾンビの生首や巨大赤ダニ、水棲人食いヒルなど鮮度抜群のネタでお客様をお待ちしております。SHOGO支店もオープン致しました。
洗濯中 あまりにも印象的なワンシーン。このスナップがBLOOD 2の全てを語り出す。The Simsに置き換えると、オーブンが火を吹いている場面に相当。

Monolith Productionsが独自に開発した3D描画エンジン、LithTech。このツールを用いて作り出された、恐らく初めての商業作品になるだろう。当時のライセンス料は約25万USドル。技術的な完成度は非常に高く、次世代グラフィックの雄と呼ぶに相応しい美しさと滑らかさを兼ね備えていた。この後さらに改良が加えられ、No One Lives Forever などにも使用されているシステムである。

初代のじめじめ感に比して、今作の乾いた近未来といった趣は好みが別れる所かも知れない。ごく僅かに、エッセンスとして日本的なイメージが使われているに過ぎず、このタイトル自体に特筆すべき点はあまりない。しかし前述のMonolith Productionsが、やはり同一の描画エンジンを用いて製作するに至った
SHOGO への布石として、軽く頭に留めておく程度の理解は必要となるだろう。

コンテンツ作成にあたり、以下のサイトより引用或いは抜粋をさせて頂いた。

GT interactive (発売元)
Monolith Productions (開発元)
Yoshinoya D&C (牛丼屋さん)
Jack In The Box (米国のファーストフードチェーン)
Epicurious Food Dictionary (食材・調理法解説)


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