Freelancer
Microsoft / Digital Anvil, 2003

太陽系を離れて5年、Kusari 家の大型移民船は、彼らが New Tokyo と呼ぶことになる惑星に辿り着いた。大量の水に覆われた地表の所々、火山性の小島が浮かぶその星は、皮肉なことに彼らがかつて住んでいた大地と同じような試練と困難を併せ持っていた…政治闘争の末、文明再建のリーダーは Yosai Hideyoshi に委ねられ、彼と指導者の座を争った Masamune Samura は科学工業の再興を期し Samura Heavy Industries を旗揚げする。一方で魚の養殖や米問題への取り組みで名をあげた Katsuhiro Kishiro も、Kusari-Space の勢力分布図に食い込み、現在に至るのだ。


宇宙の夏、縁側でわらび餅に冷やした生姜入りの甘酒を 「かさぎ屋」 「文の助茶屋」 はいずれも京都・東山に門を構える甘味処の老舗。わらび餅と汁粉をやりつつ、Kuronushi Ayugai 暗殺指令を請け負う。
怖い話してあげようか? Kusari State Policeの女刑事、Miho Tomiyama。酒場には政府機関のエージェントや、絶大な資金力を誇る民間企業の社員が大勢たむろしている。
で軌道にの せられまし 各地方(惑星)にある宇宙船や装備品の取引所は趣向を凝らした日本観で我々の度肝を抜く。使い回しも多く全てユニークなデザインではないが。
ごめん、ちょっと腹痛くなってきた Kyoto Base を根城にするレジスタンス、Blood Dragon のメンバー、Ozu。Kusari 家皇室に取り入り、傀儡政権を牛耳るSamura一族打倒を目指す。
「お手持ちの烏口」は? (危険)な十字路、芝生内に入るべからず、手をさわるべからず、生物(学者)。重火器貯蔵庫でレベルデザイナーのやっつけ仕事見本市開催中です。
無料レストラン 定番の浮世絵・山水画は画集からの引用で特に面白味はないのだが、空きスペースへこっそり「無料」と書き添えてしまうセンスは油断がならない。
日本語フォント買ってよ… 惑星に見られる高層建築はいかにもありがちな造形で特に面白味はないのだが、鉄塔へいきなり「商売」と書き殴ってしまうセンスは油断ならない。

貿易あり冒険あり謀略あり、シリウス星系を股にかけた男の宇宙奇譚。その舞台に日米英独(どういう並びで書けばいいのだろうか)、四ヶ国が登場するという話自体はかなり早い段階から出ており、泥臭いコンセプトアートが公開されるにつけ、ますます製品のリリースが待ち望まれていた作品である。期待は喜びに昇華したと言っていい。日本をダシにこうも無邪気に遊んでいるとは思いもよらず、シリアスかつハードボイルドな雰囲気を踏みにじる暴発日本観には、ただ乾杯あるのみだ。

宇宙は前出の「4家督」を軸に大きく4つの”Space”に区画され、Kusari-Spaceを例に取れば、更に入れ子になる形で各地方 (New Tokyo/Honshu/Chugoku/Shikoku/Kyushu/Hokkaido) がSystem と呼ばれる一単位を構成、その構成要素として惑星や宇宙基地、貯蔵施設、造船所が存在し、各拠点間がジャンプゲートで結ばれている、というイメージだ。悪者退治や問屋ごっこ、或いはメインクエストは、こうした宇宙空間をせこせこ移動しながら進めていくのである。

「New Tokyo は鉱物資源に乏しい地域で、移住後300年間は僅かなアルミとチタンをやりくりしていた。しかし、ヘリウムと重水素を大量に含むイオン化ガス雲の発見により、宇宙船の航行に不可欠な H-Fuel の独占的供給者として躍進、足りない資源を購う外貨獲得手段とした」 バックグラウンド・ストーリーは各家督、各勢力、各惑星ごとにたっぷり用意されている。特に Kusari 家(日本)にまつわる物語は、史実をそのまま転用している部分が多く、案外馴染み易い印象だ。

コンテンツ作成にあたり、以下のサイトより引用或いは抜粋をさせて頂いた。

Microsoft (発売元)
Digital Anvil (開発元・MS傘下)
The Lancers Reactor (ファンサイト)
北島CATV (鳴門競艇放送開始)
怪奇大作戦 (呪いの壷・京都買います)
Dornbirner Sichtsitze (仔細不明)


   
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