GTA 2
Rockstar Games / DMA Design, 1999

この街は最悪だ。市民はドラッグで半狂乱となり、相次ぐ凶悪犯罪は警察の手にも負えない。トーキョーのクールなストリートギャング”ヤクザ”、科学を否定し破壊活動に没頭する狂信者集団”クリシュナ”、或いはレッドネック、ロシアン、ルーニーズ…タフガイであり雇われチンピラであるプレイヤーが、街を分割支配する犯罪者集団から依頼された不法行為を、あらゆる手段を用い遂行するトップダウンビュー・カージャックアクションの続編。日本の誇る巨悪が大胆にオマージュされた一品。


短か過ぎたネクタイ ヤクザの親分…ではない。全てのギャング集団に恐れられる闇の世界の黒幕、その名もUNOさん。極悪非道企業組織 ZAIBATSU の支配者である。
混乱 街には ZAIBATSU 所有のビルディングが多数存在する。莫大な資金力を背景にザイバツ・コーポレーションは政治にも大きな影響を与えているのだ。
Z A I B A T S U ゼットはザイバツのゼット。視点の関係上やや見辛いが、ZAIBATSUのアルファベットを確認。世代によっては革マルのヘルメットに見えるだろうか。
バイト青年 ZAIBATSUビルで、何を目論んでか掃除のバイトをするYAKUZA。ゲームに登場するヤクザは仁義・任侠のそれではなく、チンピラ風の若者が中心。
船橋 広大なマップにはフナバシ、シロト、ウキタなど、日本的な地名も散見される。これらは全てヤクザの縄張りだ。街の風景にさしたる変化はないが。
贅肉 スタッフロールはヤクザふたりの刺青で締め括る。贅肉にうねるサムライのタトゥー。右の男性のはみ出し気味トランクスが深い哀愁を誘って止まない。

財閥という経済大国日本の象徴的存在に、ジャパニーズ・マフィアであるところのヤクザを絡ませた破天荒なストーリー設定。確かに我が国の現実社会の一面ではあるが、しかしそこに何らかの批判精神、或いは風刺や皮肉の意味合いを見い出すことはできなかった。日本の犯罪組織の代名詞として世界に広く知られるヤクザの名が挙がったに過ぎず、国辱的暴走洋画の最高峰として名高いライジング・サンの影響も見受けられる、と判断するのが妥当な線と言える。

「こんにちはー!今日はほんとうに、いい天気だねー!」 ゲーム中に存在する日本的表現はごく限られてはいるが、前作で好評を博したラジオ番組調のBGMに、女性DJが日本語を喋るシーン (詳細は不明だが、恐らく海外の日本語放送からの引用) が存在するなど、新たな方向性には十分な警戒が必要だ。目ではっきりと確認できる情報とは違い、環境音として聞き流してしまう恐れも多分にある。ゲームそのもののセンスは決して悪くない。ただ、ZAIBATU はちょっと唐突だ。

コンテンツ作成にあたり、以下のサイトより引用或いは抜粋をさせて頂いた。

Rockstar Games (開発元)
DMA Design (開発元)
www.gta2.com (GTA2公式サイト)
ビデオ映画洗濯感想室 (内外映画評論)
Air Force 2025 Final Report (航空大学コマンダー)
Japanese Culture Page (ガイジンさん向けゲーム用語解説)
PC Gamers Circle (情報提供に感謝)


BACK