Hitman 2 :Silent Assassin
Eidos Interactive / IO Interactive, 2002

息子の非業の死、迫り来る暗殺者の影に苛立ちを隠せないMasahiro Hayamoto。日本列島の奥地、Sintoの巡礼者が時折訪れるばかりの秘境 Kurokiyama の峡谷に、Katsuyama-Joは聳え立っていた。発信機を頼りに行き着いた恐怖の城塞は、雪明りに照らし出され浮世離れした神々しさで訪れる者を圧倒する。Hayamotoに絶対忠誠を誓う選りすぐりの屈強な Shinobi Guards たちは、47の飛び込み巡礼を決して歓迎してはくれないだろう。しかし完璧とさえ思われる防衛システムにも必ず弱みがある筈だ…そう、それは彼ら日本人が”Saru mo ki kara ochiru”と表現するように。


またサングラス 悪名高い Yamaguchi-Gumi 地方支部の元締め、アジア随一の武器商人、いくつもの修羅場をくぐり抜けて来た悪い奴、それがMasahiro Hayamoto。
うぅ〜寒ぃなあ〜 交代なかなか来ねえし もう… 頭上忍者注意。Wooden Floor に落ちるいびつな影、城内の梁を見上げると、そこには提灯と…ニンジャ・ソルジャーが息を潜めて獲物を狙っている。
ぱんつぱんつ! 前作にも登場した香港マフィアの娼婦(彼女がリサ?)。47が足抜けを手引きしたにも関わらず、今度はヤクザの妾としてHayamotoに囲われていた。
にんじゃにんじゃ! それらしく城めいた雰囲気は、素っ頓狂な「やめーやめー」の声に破られる。英語字幕には”STOP”と出るが…。階段に倒れる侍女はレイコと同じ姿。
謎の勝山城 江戸時代に地元の領主が打ち立てた由緒正しい城は、Hayamotoの手により最新のセキュリティーシステムが導入され、電脳城塞の様相を呈する。
放っておくとヘリで逃げてしまいますのでちゃんと殺しましょう ヒットマン急襲に大急ぎで脱出を試みるヒトコマ。その影はろうそくの灯火に照らされ床面を舐めるように形を変えていく。動的な影の演出が秀逸。
にょたいもりにょたいもり! ミッション開始前、ターゲット・ビデオとして用意されているHayamoto Jr.の映像。衝立の向こうで女体盛りに舌鼓を打つ彼。ゲーム史上初の試みだ。
終わらない数え歌 介護入浴もできるヒットマン。殺したヤクザ連中の服を脱がし、水風呂に放り込むことも可能だ…こうしてプレイヤーの悪趣味が浮き彫りになっていく。

前作に引き続きデンマーク IO Interactive社の手掛けた暗殺ごっこ、ヤクザを中心とする極端な日本の描きかたを 「デンマーク人の日本観」 と言ってしまうのは無理があるかも知れないが、世界的にヤクザの代名詞となっている Yamaguchi-Gumi 、そして東洋の神秘・女体盛りが遥か北欧の地にまでその名を轟かしている事実は事実として受け止めるべきだろう。女体盛りと結託したこの類のダーティーなイメージについては、国辱洋画の最高峰ライジング・サンの影響も考慮したい。

「なんじゃらほい」 「てーめー何様だと思ってんだこんだら〜」 「貴様何やってんだよー」 日本語音声の出来は果てしなく微妙である。Voice Actors には Maasaki Kamio、Akira Oishi など複数の邦人名を確認できるほか、日系二世さんと思しき綴りもいくつか見受けられ、ガイジンさんが無理矢理声をあてている訳ではなさそうだ。しかしどうにも演技が素人臭く、そのうえ妙な訛りがある。”喋るヤクザ比較”では、GTA3に軍配が上がるだろう。
きんたまの勝利である。

「ヤクザが出た」 とか 「きんたまの勝ち」 という馬鹿話は気楽なものだ。しかしインドの
シーク教徒は少しばかり真剣に ”ゲームの中の自分たち” について考える必要があったらしい。作中に登場する彼らの聖地 Golden Temple を模したフィールドの存在、赤いターバンやオレンジの僧服を身にまとった修道士たちがテロリストとして描かれている点、などを不服として抗議を受けたEidos社は、ついに正式な謝罪と内容の一部修正をアナウンスした。この問題の経緯についてはシーク教徒のコミュニティサイトにある糾弾キャンペーンの記事が流れに沿って纏められており解り易いだろう。

コンテンツ作成にあたり、以下のサイトより引用或いは抜粋をさせて頂いた。

Eidos Interactive (発売元)
IO Interactive (開発元)
国立科学博物館の研究活動 (だそうです)
大阪府暴追センター (暴力団には負けへんで)
超人 Multi Art-Science Space (音楽史など)
SikhPoint.com (シーク教ポータルサイト)


   
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