Karate Fighter
Valu Soft / Inca Gold, 2000

マーシャル・アーツの奥義を学びたい?それならこの、Karate Fighterをプレイしてみるのがいちばんの遠回りになるだろう。「中国王朝時代、我が身を挺して皇帝を護り抜く武闘集団の技は、世紀を越えて受け継がれ、必殺の格闘技として完成度を高めていった」 (説明書より抜粋) 中国が唐と呼ばれていた頃、琉球(沖縄)に伝わったそれは武道と融合し、唐手(空手)としてやがて世界に知られるようになるのだ・・・スイス生まれのストイックな3Dカラテアクションが、キミの挑戦を待つ。


ロード中 互いに相手の隙を窺い、じわじわと間合いを詰めてゆく様を描いた緊迫のロード画面。ハングル文字風にアレンジされたアルファベットが妙に渋い。
白パンツの先制攻撃 膝で股間を蹴り上げられ、のけぞり吹っ飛ばされる黒パンツ。隅っこのほうでは何やら、たいまつでもかがり火でもなく、絨毯が直に燃え盛っている。
黒パンツの逆襲 ぶん殴られた勢いで床に叩き付けられ、数メートル背中を擦って滑っていく様子など、キャラクターのモーションは実にリアル、かつ非常に滑らかだ。
あ、どうも 礼に始まり倒れて終わる。壁にかけられたタペストリーは日の丸を意識してのデザインか。中国系の漢字があしらわれているようだが、潰れている。
世界にはばたくカタテ・ファイター 韓国語版(左)、漢字で合格と書かれたユーロ版(中)、そしてUS版(右)のパッケージ写真を並べてみる。西欧ではKarate 3Dの名で絶賛発売中。

同じモデリングで色違いのキャラクタがふたり、同じ造型で色違いのステージがふたつ…いたずらに登場人物や舞台を増やすばかりで真にマーシャル・アーツの精神を汲んでいるとは言い難い作品の多いなか、当該タイトルの淡白な構成はむしろ、格闘アクションと称した”まがい物”に対するアンチテーゼのようにも受け取れる、というのはかなり無理矢理な話運びである。きょうび何らかのゲームのデモ版ですら、もっと手が込んでいるのが現実だ。

筆者は半端なアニメイラストが痛々しい韓国版のパッケージを購入し、ハングル風味のフォントなどからすっかり韓国製のゲームとばかり思い込んでいたが、どうやらスイスの Inca Gold という小規模なソフトハウスが開発したものを、
Valu Soft(アメリカ/カナダ/韓国)やDice Multi Media(ヨーロッパ)が版権を獲得して、世界中に1000円前後のお買い得ゲームとしてばら撒いているものらしい。用心深く日本でのリリースを避けていること、それは賢明な判断と言えるだろう。

コンテンツ作成にあたり、以下のサイトより引用或いは抜粋をさせて頂いた。

Valu Soft (US版発売元)
Dice Multi Media (ユーロ版発売元)
Inca Gold (開発元)
国頭村立辺土名小学校 (沖縄県の小学校)
Mori's Homepage about Korea (韓国旅行)


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