Krazy Ivan
PSYGNOSIS, 1996

エイリアンによる地球侵略はある日突然始まった。世界五ヶ国にまたがる”エネルギー領域”の異常な拡大を阻止し地球の平和を守るため、ロシアは「スティール・コサック・パワースーツ」と呼ばれる最新兵器を出動させる。その任務に赴くのは長期の慢性精神分裂症、強い殺人衝動から多くの事件を引き起こした経歴を持つイワン・ポポビィーク、通称イワンの馬鹿。彼がこの危険なミッションに単身乗り込んでいく3Dシューティングの怪作。最終面に「最も深刻な状態にある日本」の姿が。


爽やかな狂気・クレイジー・イワン 我らがクレイジー・イワン隊長。日本遠征に際し、「サムライの覚悟を示す鉢巻」で士気を上げる。「ここも、ゴジラに襲われたりなんだり、大変だな!」
伝染する狂気・カタヤ中尉 情報担当Kataya中尉。対峙する相手が如何に強敵であるか、その状況が如何に不利であるかなど、常に後ろ向きな助言でイワンをサポートする。
東京に近い日本 苦戦する自衛隊。当初我が国はロシアからの援助受け入れを拒否していた。なお、本作では故・ソフトバンクによる日本語移植版を用いている。
ロボット戦争 各地での戦果を認め、イワンの入国を許可した日本。見渡す限りの大平原。日本らしさを感じさせる要素は一切存在しないが、設定では日本である。

ロシア、アメリカ、フランス、サウジアラビア、日本。以上の五ヶ国が戦場の舞台として用意されているが、信じ難いことにレベル毎の差異は殆ど存在しない。つまり、敵ロボット軍団の顔ぶれが変化するのみで、第一面のロシア以降、背景に全くと言って良いほど違いが認められないのである。

ゲーム内容そのものは、至極オーソドックスな(そして時に欠伸が出るほど平板な)3Dシューティング。物語設定、ムービーシーンのセンスに共感を覚えられるかどうかが分岐点となるだろう。アジアの代表として日本の名が使われているに過ぎず、特にその他の問題点は発見されていない。

敢えて指摘するならば、ロシア軍人であるイワンがエンディングにおいて、「民主主義は守られた。これからは自由経済、好き勝手に遊ぶ権利を取り戻したんだ。さあ、パーティーだ」 などと叫ぶあたり、蛇の次に共産主義が嫌いな西洋人の、大衆至上主義が窺えて興味深い。

コンテンツ作成にあたり、以下のサイトより引用或いは抜粋をさせて頂いた。

PSYGNOSIS (開発元)
井桁研究室 (早稲田大学文学部)
スタジオ4畳半 (Krazy Ivan大攻略・お勧め)


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