Legends
TakeOver / OtakInc, 1999

オランダで開催されたデモコンテストTakeOver'99、JAVA部門において、堂々の二位入賞を果たしたデモプログラム。OtakIncを名乗る彼らに怖いものはない。その成果物は開発チームの名称から期待される方向性を決して裏切ることなく、ジャパニメーションの忠実な虜として我々の目を楽しませてくれる逸品揃いだ。オタク株式会社と宮崎駿の華麗なる融合は、デモシーンにいったい何を齎すのだろうか。ありそうでなかったジブリ作品の模倣。3つのJAVAデモからその波紋を検証する。


倒錯のチームロゴ 人間の糞ったれた精神世界を神経病質的に描き出し、驚きの大成功を収めた人気アニメ、「新世紀エヴァンゲリオン」。作中の政府機関ロゴの翻案。
風の谷のナウシカ さわやかなロリコンで知られる宮崎駿監督の原点的な作品。もともとは月刊誌の連載漫画である。デモ中で最大の8500ポリゴンを使った一場面。
同上 超自然的な造型が、独特の淡い色彩で描かれる。恐らく背景部分は映画版からキャプチャしたものだろう。平たく言えばパクリ・盗用ということだ。
もののけ姫 Princess Mononoke。デモの終盤には 「99年冬に公開が予定されているMononoke Himeをみんなで見に行こう」などというメッセージが現われる。
王蟲と王女の密会 画面は再び「風の谷のナウシカ」へと転じる。”王蟲(オーム)”と王女の邂逅を描いたヒトコマ。なんとなく卑猥な構図に見えないこともないが・・・。

当該開発チームはOtakInkの名でジャパニメーションに傾倒した問題作を多く輩出している。いずれも特定のアニメ作品をテーマに主要なキャラクターを前面に押し出した構成で、その映像や楽曲の流用が著しい。好みによっては退屈な内容になる可能性もあるが、彼らの全貌をHTML一枚で解き明かすのは困難であり、ここで更に同チームによる2つのJAVAデモをご覧頂くことをお願いしたい。

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