Outlaw Golf
Simon & Schuster Interactive / Hypnotix, 2003

「川奈が入った?そりゃ、買わな」 敢えてそれを狙ったものと解っていても、見る度に新鮮な苛立ちを掻き立てるキャッチコピー。「犬がイーグル?なんじゃ、そりゃ」 オンライン版の凄惨な大失敗を忘れたいみんなのGOLF4。狂犬!淫乱園児!病気持ちのサムライ! 通勤・通学・その他お出掛け、電車内のツインステッカーにやり場のないむかつきを覚えたら、自宅のリビングへ行って、USB端子に綿埃の詰まった、もちろんHDD未搭載のPlayStation2 ―怪しげな大容量メモリーカードが嵌って抜けない― を叩き壊し、型落ちの vaio にこいつを入れるといい。Suki 女王様もお持ちかねだ。


給水塔と女王様 写実派でもなく、フレンドリーでもないゴルフゲーム第3の波。それがOutlaw Golf。20名10組のきちがい染みたゴルファーがキミの選択を待っている。
犬がイーグル?死になさい !!! きつく結ばれた革紐、生ゴムを塗ったくるが如きレザースーツに身を包むのはMistress Suki。一打ごと最大級の懲罰をボールに与える野性的プレイ。
振りかぶって Suki女王様に付き従う覆面のマゾ豚奴隷キャディー Puddin。彼は不正会計でお馴染みの米エンロン社重役という、何だか訳の解らないキャラ設定。
漢 左頬に「漢」のワンポイント刺青。対を成す右頬にはやはり「漢」が裏焼き文字で。このままギャラリーをゴルフクラブで殴り出しかねない不穏な表情。
ぐりぐり ごりごり 痣だらけに打ちのめされた、それでも親しみを誘う300ポンドのふくよかな肉体は、試合に勝っても負けても苛められる理不尽さに酔い痴れるのだろう。

XBOXでそれなりの好評を博したらしい同タイトルのPC移植版。ゴルフが、というよりも Outlaw なのは主にゴルファーのプロフィールと行動特性であって、本編はわりと普通にコース回りを楽しめてしまう作品だ。気になる Suki 女王様のご出身は? ”Beats me” 公式サイトにある説明からは一番大事な部分 「彼女は日本人か否か」 の確証が得られない (英語以外の言語を喋るような演出もない)。本職は ”肛門科の女医” とあり、これも参考にはし難い要素である。

海外の評論記事をあたってみると、 「
映画ペイバックのLucy Liuを思わせる」 との的確過ぎるコメントがあって思わず納得。言われてみれば、あの映画のSM嬢そのままの雰囲気…いや、まったく同じと言っていいだろう。”Suki” それ自体、中国名の英語表記としては一般的なもの?らしく、具体的には Suki Kwan(關 秀媚) の名で活躍する香港出身の女優がいたりもする。

更に開発元の Outlaw シリーズ第二弾、
Outlaw Volleyball (現在はXBOX版のみ) のキャラクタ一覧には、引き続き採用された Mistress Suki とは別に、Tokyo出身の Doe Joe が存在する。登場人物のバランスから考えても日本人の重複は不自然なことから、Mistress Suki が中国 (系アメリカ)人を意識して作られたキャラクターであることに疑いの余地はない。事前チェックを怠り、本文を書きながら調べ物をすると、こういうまずい話運びになるわけである。「彼女は日本人ではなかった」 「川奈が入っても買わない」 結論を一定の収穫とし、とりあえずのご報告とさせて頂きたい。

コンテンツ作成にあたり、以下のサイトより引用或いは抜粋をさせて頂いた。

Simon & Schuster Interactive (発売元)
Hypnotix (開発元)
東京メディア・サービス (JR系列の広告屋さん)
みんGOL.net (全日本みんGOL協会)
Bashful Monkey's Sexy Celebrities (アウトロー)
M-Dream (アジア系エンターテイメント)


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