PickUp Express
AddGames / UDS, 2000

例えばトヨタのプリウス(量産ハイブリッドシステム)に乗ってソニーのメモリースティック・ウォークマン(小型・軽量・振動にも強い)を運んだり、或いはツーリングハイエース(愛読書は地図だとこたえた)でパナソニックの液晶デジタルビデオカメラ(世界最小・愛情サイズ)を届けたりしたいと考えたことはないだろうか?もしあなたがそう考えるなら、このPickUp Expressを心行くまで遊んだ後、医者に診てもらった方がいい。企業広告に埋め尽くされたスウェーデン産デリバリー・カーアクション。


漢字はずたぼろ プレイヤーは今日も頑張る赤帽仲間のような個人配送業者となり、チャイナタウンや湾岸地帯をトヨタ車で流しつつ、集荷・配達に勤しむことになる。
ガソリン屋さん 型番不明だがとにかくパナソニックの携帯型DVDプレイヤー。ハイラックスが向かうガソリンスタンド Statoil はもちろん実在の石油会社(ノルウェー)。
狂った縮尺 フィールドには3D化された商品モデルがあちこちに散らばっている。カムリよりでかいメモリースティックウォークマン。ポケットには収まりそうにない。
充電30時間・撮影30秒 世界最大・コンテナサイズ、パナソニックの液晶デジカム。これなら手ぶれ補正機能はいらないだろう。撮ったその場で1000人規模の上映会もOK!
どちらかというとカローラフィールダー似 英国トヨタの産んだAvensis。セダンタイプは島国仲間オリジナルらしいが、スナップのミニバン仕様はイプサム相当。看板はソニーMDウォークマン。
動きがかわいい YARISで走るチャイナタウンの夕暮れ。聞き慣れない車種だがこれは輸出向けの名称で、我が国ではVitz(ヴィッツ)の名でお馴染みの人気小型車。

作中にスポンサー広告を挿入する手法は、特にセガのアーケード物ではすっかり定番となった風景だ。果たしてどれほどの宣伝効果があるのか疑問だが、ゲームに登場する街の看板を実際に広告として機能させようという発想は確かに合理的である。ならばいっそのことCMそのものにしてしまえ、開発元のサイトで”financed by advertisement”と説明されている通り、当該タイトルはゲームプレイと企業広告が渾然一体となった珍しいケースと言えるだろう。

単一企業による景品や特例の企画扱いでなく、商圏別に数多くのスポンサー(ハインツのトマトケチャップや長靴下ピッピのビデオ、
アクアフレッシュ、Pumaのスポーツシューズなど計20社25アイテム)を募り、パッケージ化して廉価販売する。海の向こう、遠いスウェーデンの地で生まれた異色のレーシング・アクションに、がっちりと食い込んだ我らが日本企業の姿。

戦争に負けたとき、この国の会社の看板が欧米各国を席巻する景色を誰が想像し得ただろうか。カローラに乗ってウォークマンやDVDプレイヤーをデリバリーするうちにふと、自分以外の日本人は凄いことを成し遂げ、これからもやり抜いていくのだろうなあ…と不思議な気持ちになった。

コンテンツ作成にあたり、以下のサイトより引用或いは抜粋をさせて頂いた。

AddGames (発売元)
Unique Development Studios (開発元)
雑記帳 (旅行や鉄道)
エルネオス (今!! ほんもの情報)
Garage WiNG (写真やLinux)
ハブラシ★ハンター (充実の歯ブラシコラム)


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