Political Tycoon
Take 2 Interactive / Monte Cristo Multimedia, 2001

白痴大衆を無責任に煽り立て、聖者気取りでモラル云々を口にする頭の悪いマスコミに呆れ果てた経験はないだろうか? 官僚から特権を奪い、完全雇用、無償医療実現を求め感傷的な理想主義に走る腰抜けの平和主義者どもを見て、嫌気が差したことはないだろうか? 或いは期待していた政治家がまるで腑抜けのように軍事予算の削減法案へ署名する姿に吐き気を催したことは?他人を欺き、仲間を裏切り、意地汚く掠め取れ!…そんなあなたに贈る、国家運営シミュレーション。


背後は既に日本海 東京タワーに赤茶けた煉瓦造りの首相官邸を望む、我らが日本。旧ソ連の衛星国なども含めた全23ヶ国が登場し壮絶なパワーゲームを展開する。
友好の度合いに応じて表情も変化 CPU任せの各国首脳はプレイ毎にころころ変わる。日本を代表する顔、上段はSakamoto Orino首相の場合、下段はSakakita Naoko首相の場合。
ひょっこり日本列島 ミサイル攻撃用の世界地図。赤くハイライトされた極東の島国に、次はどの国が爆弾を落とすのか。ゲームの中では中国とやり合うことが多いようだ。
ビンは洗って返却して下さい 日本は全5シナリオ中4つに絡んで大活躍。特にOrgan Donor(人工臓器生産競争)と名付けられた2010年のお話しではトップ目からのスタートだ。
おつまみ ザ・カンテイ。大臣や外交官、スパイ、逆スパイの管理画面。ピンセットにつままれた背広男が、無邪気に足をばたつかせる仕草がちょっと可愛い。

日本が「参加」しているシングルプレイ用のシナリオは、前述のOrgan Donorに加え、1950年を舞台にしたArms Race(軍事力増強合戦)、更に2005年のOil Crisis(石油危機)とTelecoms(通信産業大混戦)の計4つ。AI の操る我が国の”立ち上げ状況”を観察してみると、まず大抵は自動車の生産がぐんぐん伸び、パソコンが伸び、そして何故かコットンの生産も伸びる。繊維繋がりということで「女工哀史」や「あゝ野麦峠」を引きずっていると考えるのは…いくらなんでも勘繰り過ぎか。

マップ上には首相官邸と各国の大使館、周辺に散らばるビル群が首都の基本ユニットとして用意されており、それだけでもう太平洋側と日本海側へいっぱいに広がってしまう。こんなに小さな資源の乏しい国が、かつて欧米諸国を敵に回し総力戦を仕掛けていたというのが、俄かには信じ難い思いだ。ゲームの中でも、全面戦争の泥沼だけは避けていくのが無難だろう。毒っぽい風刺漫画のタッチで統一されたグラフィックの個性は強めだが、日本表現に関して言えば実に堅気な一品。

コンテンツ作成にあたり、以下のサイトより引用或いは抜粋をさせて頂いた。

Take 2 Interactive (発売元)
Monte Cristo Multimedia (開発元)
ホイの調査 (首相官邸からエロサイトへ)
姑娘館 (中華美少女圖鑑)
旅のホームページ (日本めぐりまくり)


BACK