Powerslide
GT Interactive / Ratbag, 1998

21世紀初頭、ついにオゾン層が消滅した。紫外線に焼かれた地上世界は芽キャベツしか育たない不毛の大地と化し、飢餓状態に追い込まれた人類によって、僅かに残された食糧を巡る核戦争が勃発。そして、全ては滅び去った・・・太陽光の届かない地底空間には、厳しい統制のもとに運営される”企業国家”が形成され、辛うじて難を逃れた人々は息の詰まるような生活を余儀なくされる。すっかりお馴染みになったPost Nuclear、ダウナー系近未来をモチーフにしたバギー・レーシング。


運転手:Miki Yamamoto 人の消えた地上世界は、モーターフリークにとって格好のダートコースだ。地底都市を飛び出した無法者の走り屋のなかには、2人の日本人がいた。
ゴキブリ学者 Miki Yamamotoはゴキブリ専門の昆虫学者。彼女は自らのスキルを生かし”ゴキブリの焼き鍋料理”で飢えを凌いだ。秘みつのレシピはまた後ほど。
運転手:Yukio 「30万ポリゴングラフィック」で構築されたという実に贅沢な、そして実に素朴で地味な風景。モデリングは確かに緻密だが、その風景はかなり単調。
北海道で一番の物まね芸人 Hokkaidoでは右に出る者のいない、エルビス・プレスリーの物まね芸人として成功を収めたYukio。彼は単身渡米し、ドサ回りの旅を続けていた。

マッドマックスと北斗の拳を足して、2で割らないような濃厚さが漂う一品。救いようのない閉塞感、常に濁り気味の色調が、InterplayのFalloutをも想起させる退廃的な近未来の趣を伝えている。ドリフト走行に特化したアーケードレーシングというジャンルの中にあって、「稀少な果物であるバナナ一本、リンゴ一個が優勝トロフィー」など、その割り切った方向性が面白い。

ドライバーとして登場する日本人のキャラクター設定も、際限なく末世的で殆どパロディ状態に陥っている。”ゴキブリとカフェテリアの共存について”研究を続けていたMiki Yamamotoは、「ゴキブリの外殻を醤油と唾液のマリネにして漬け込んでおく」見事な調理法で飢餓を克服。暴走族の母、トラック野郎の父を持つYukioはHokkaido一番の物まね芸人で、Vegas-Ginza Broadway界隈のドサ回りを続けるうち、ついにBlue-suede Banzai と呼ばれるようになったらしい。コメント不能。

コンテンツ作成にあたり、以下のサイトより引用或いは抜粋をさせて頂いた。

GT Interactive (発売元・Infogrames傘下)
Ratbag (開発元)
Northwest Kyokushinkai Karate Club (カラテ倶楽部)
Daniel Brown's Web Lounge (テキサス大学卒業生)


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