Tom Clancy's Rainbow Six:
Rogue Spear
Red Storm Entertainment, 1999

2001年9月9日午前3時。日本の太平洋沖を航行していたPetroMech社所有のオイルタンカーが、日本の急進的な反核活動家たちにシージャックされた。彼らは乗組員を人質に取り、原油でお腹いっぱいのタンカーを爆破すると脅迫してきている。テロリストたちはキミの潜入に気がつくや否や何のためらいもなく起爆装置に手を伸ばすだろう。沿岸では複数の原子力発電所が冷却水の汲み上げを行っており、もしタンカーが破壊されれば流出した原油で操業停止を余儀なくされ、日本の発電能力は半分に落ち込んでしまう。奴らを制圧し人質を救え!特殊部隊強行突入シムの名作。


日本人撮影部隊 我らが特殊部隊の任務は爆破計画の阻止でも人質の救出でもない。日本人活動家の捜索である。ちゃんとハードコピー撮るまで発砲不許可である。
チンピラ風活動家 操舵室には日本人テロリストがいっぱい!意図不明の防塵マスクに途切れた眉、リアルで無表情なテクスチャ。みんな集まれ反核テロ祭り@太平洋。
いらっしゃいませ 原子力、ダメ!ゼッタイ!実に解り易い反核ロゴプリント。団体のWebサイトがあればIEのDLボタンにもXを入れてるだろうなという気が、何となくする。
どうも 黄色や黄緑のべた塗りトレーナー。ちょっと真似できないセンスである。思想に没入した人間は確かに外見・服装に拘らなくなる傾向はあるようだが。
収集保存 とりあえず日本人全四種類を生け捕り、船内の一室に集めてみる。弾薬を撃ち尽くせば意外とあっさり投降してくれる特殊部隊に優しいテロリストだ。

キャンペーンモードの1シナリオに見るチンピラ風日本人テロリストの姿。「流出した原油が原発の冷却水汲み上げを妨げる」 という筋書きのようだが、タンカーは 「日本の太平洋沖で乗っ取られた」 との説明があるだけで、具体的にどこの原発を指しているのか判然としない。調べてみると太平洋側では福島、女川(宮城)、浜岡(静岡)の3個所が候補に挙がるものの、「少なくとも3基が操業停止に追い込まれる」 という文面から、ちょうど3基しか存在しない女川の線は消える。

また 「発電量が半減する」 ほどの影響が示唆されているため、中部電力の浜岡原発(5基運転中)よりも、主に首都圏へ配電している東京電力の福島第一、第二原発群(計10基運転中)を狙ったものと推測できるだろう。「日本人反核テロリスト」 という前提は現実味のある設定とは言い難く、突飛な印象すら受けてしまうのだが、我が国の反原発(反核)シーンを紐解くと、1980年代中盤から90年代初期にかけて、確かにそういった気運の高まった時期は存在したようにも思う。

その流れのなかで外せないのがチェルノブイリと
広瀬隆である。当時、反原発を謳う市民運動であれば教本(聖典?)扱いになっていた 「危険な話」「眠れない話」「最後の話」 の三部作は、一度読んだら概ね一週間くらいは 「原子力発電ちょうやばい」 という気にさせられる名著であった。いずれにせよ、反核団体ならばこそ、貴重な石油資源を無駄に爆破する行動は理解に苦しむのだが。

コンテンツ作成にあたり、以下のサイトより引用或いは抜粋をさせて頂いた。

Red Storm Entertainment (開発元)
Kennel HomePage (ろおぼえ友の会)
原子力資料情報室(CNIC) (市民の情報センター)
じねん (世界紛争地図・アフガン情勢など)
広瀬隆 web-site (地球の落とし穴)


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