Superbike
World Championship

Electronic Arts / Milestone, 1998

FIM(Fun In Motorcycling)主催による、排気量750cc以上の市販バイクによる世界規模のレーシングイベント、Superbike World Championships。南アフリカを皮切りにヨーロッパ、アメリカ、日本など全13ヶ国を転戦し、総合ポイントで優勝を決する同大会の、EA Sportsブランドによるゲーム化タイトル。そのサーキットには勝負に賭ける男たちの情熱と、歪んだ日本語の文字列が満ち溢れていた…。コンテンツ作成にあたってはFeez氏より多大なる御支援を頂いたことを特に記しておきたい。


Noriyuki Haga Yamaha World SBKチームに所属する日本人ライダー、芳賀紀行。4歳で30ccのポケバイを体験し、16歳でグレて、18歳で国際A級ライセンスを取得。
振り返って見る トーナメントの最終戦であるSUGO(スポーツランドSUGO)。誰も居ない筈のピットゾーンに、どこからともなく日本企業のスポンサー広告の気配が!
テレビとビール 東日本放送とキリンラガービール。不恰好にうねる不完全な日本語が容赦なく選手を襲った。テクスチャーの解像度は見るからに粗く、滲んでいる。
ひとりカメラ目線 GIRLS OF SBK。異様に画質の粗い、レースクイーンのスナップ写真が10枚ほど収められている。芳賀選手の所属するヤマハのコンパニオン3人衆。
テレビとブレーキ 追い討ちをかけるミヤギテレビ。そしてバイクのブレーキはもちろんアスクテクニカ製だ。サインペンで気軽に書いているような日本語が目に痛い。
転倒 腑抜けた日本語の、軽いノイズのような存在感が気に掛かり、よそ見運転で接触事故を起こしてしまった芳賀選手。仲良く宙を舞うライダーの共演。

コース上に数多くのスポンサー広告が再現されている当該タイトルにあって、日本語の扱いだけが飛び抜けて不自然である現実をどのように受け止めるべきなのだろう。資料写真からの引用であれば上記のような歪みが生じることはまずあり得ない。制作者がビール片手に生ハムをつまみながら、テレビの生中継を見て「あ、SUGOで日本語要るじゃん、すっかり忘れれてた」と慌ててメモをとり、それを強引にテクスチャに起こしたのではないか?とすら疑いたくなってくる。

SUGOという実在のコース再現ならば素材も豊富であろうことは想像に難くない。
Grand Touringで示した一連の公告看板のように、海外にも氾濫している日本企業の名前など、パロディ化を楽しむくらいの余裕があってしかるべきではないだろうか。いずれにせよ登場する芳賀紀行、柳川 明 両氏の存在に、日本人選手の活躍ぶりを窺うことが唯一の慰めであろう。

コンテンツ作成にあたり、以下のサイトより引用或いは抜粋をさせて頂いた。

Electronic Arts (開発元)
Fun in Motorcycling (レース主催者)
ヤマハ発動機 (大卒初任給 19万8000円)
スポーツランドSUGO (いも煮会は手ぶらでOK!)
東日本放送 (テレビ朝日系列)
UTYビジュアル2000 (山梨県内有力企業紹介)


BACK