Slipstream 5000
Gremlin Interactive / The Software Refinery, 1995

古き良きDOS時代の微笑ましさ溢れる3Dアクションレーシング。巨大ピクセルの格子模様荒れ狂う、一瞬先のマップ構造すら判然としない超低解像度をものともせず、TOKYOを含む全世界の10都市をオモチャのようなグライダーでとにかく疾走しろ!テレパシーで意思疎通を行う謎の美人姉妹”Kin and Gin Matsu”、そしてTokyo bike-gang leaderのナイスガイ”Rysho”らが凄腕パイロットとして登場するに至り、キミの興奮は絶頂を迎えるだろう。究極のキャラクター像が、ここにはある。


Kin & Gin 時代の百歩先を行くファッションセンス。埃まみれの乾いたサーキットに咲く一輪の食虫花。それが狐目の紅白無国籍姉妹Matsu Kin & Matsu Gin。
Rysho 潮風にたなびくモミアゲ、安っぽい皮ジャンに身を包んだ東京バイク・ギャングのリーダー、奴が噂の”ライショー”だ。本当の名前は誰も知らない。
眠らない街 原色のネオン華やかなりしTokyoの夜を、Kin & Gin操るグライダーが超低空飛行で駆け抜ける。トップスピードを出しても体感速度は自転車並み。
住友不動産ホーム 解像度が荒く判別し難いが、住友不動産ホームの文字列を確認できる。崩れた住友商標(イゲタマーク)は財閥経済の崩壊を暗示しているのか。
^セラ ンョウルーム 京セラ?ショールーム?のなれの果てか。日本語が書かれていると思しき看板は無数に存在するが、その殆どは文字が潰れており判別できない。
若い二人が誓った夜は 256色の環境をフル活用したような東京の街。銀座会館は実在の気配濃厚と判断し調査するも静岡のパチンコ屋以外に収穫は得られなかった。

国籍不詳の東洋系美人姉妹、Kin & Ginの俗悪かつ禍々しい風体に度肝を抜かれ、トーキョーのバイク・ギャングを牛耳る”Rysho”の匂い立つようなバンカラ・ニヒリズムに酔いしれる。昭和50年代、少年漫画全盛期のそれを彷彿とさせる劇画調のタッチには、遥かなる時の流れ、ある種のノスタルジーさえ感じられた。総じてキャラクター設定の破天荒な味わいが印象的な作品。

Tokyoと題されたコースをどう捉えるべきか判断に苦しむところだが、1995年、PCゲームと言えばまだDOSベースのソフトが中心であり、技術的な発展途上にあったことなどを勘案すれば、日本語表現に多少の難はあっても許容できる範囲だろう。画像展開の負荷を考慮し敢えて紹介を見送った、恣意的な日本語表現はまだ数多く存在しているものの、全体的な雰囲気としては、悪くない。

コンテンツ作成にあたり、以下のサイトより引用或いは抜粋をさせて頂いた。

The Software Refinery (開発元)
けんいちの食虫植物 (クリックすると蓋が開くよ!)
京セラ (平均月給 34万568円)
住友商事 (平均月給 62万4000円)
住友不動産 (平均月給 45万8000円)
京楽産業 (給与体系不明)


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