Snowmobile
Championship 2000

GT Interactive / Second South Studios, 1999

雪と氷に覆われた世界各国を舞台に、挙動のいい加減なスノーモービルをダラダラと走らせるレーシングゲームの凡作。もうこれ以上減らしたらまずい、というレベルにまで切り詰めたスタッフと、必要最小限の製作行程。とにかく全体的に作り込みの甘い、企画先行のやっつけ仕事感が色濃く漂う「形にしただけ」的タイトル。スキーやスケートなど、ウィンタースポーツ物は総じて出来が悪いという典型例だ。Japanese Field と題されたコースの手抜き加減も、決して期待を裏切らなかった。


Torii-Gate 真っ赤な鳥居は日本の証し。形状から察するに、おそらく広島にある厳島神社の大鳥居を参考にしたのだろう。宮島にはプリクラが多いそうである。
Japanese Castle 何やら遠方に城壁と、城らしき建造物が窺える。ひねりのないオブジェクトの配置は脱力感満点。スプライト表示の味気なさが、ひたすらに哀しい。
Fujiyama Mountain 鳥居、城、そしてフジヤマ。日本を彩る超豪華三点セット。これが日本でなくして一体どこだと言うのか!逆ギレして居直るガイジンの姿が浮かぶ。

レーシングゲームというジャンルにおいて、「日本」と称するコースデザインが存在すること自体は決して珍しいことではない。しかしここまで作り込みの甘い、いい加減な作品となると、話は別だ。Japanese Field という、でっちあげ感にあふれた淡白なコース名称に全てが凝縮されている。この商品の位置付けが「ハイスペックを要求しないバリューゲーム」であるのは事実なのだが…。

Sierraのスキー、Electronic Artsのフィギュア・スケート、そしてGT Interactiveのスノーモービル。この3タイトルはウィンタースポーツ物における腐朽の駄作トリオとして心に刻んで置きたい。PCゲーム市場にあって、未成熟なカテゴリーへの挑戦は大いに歓迎すべきことではあるが、「日本が入ってる」という理由だけでやりたくもないゲームを購入する人間は泣かされるばかりである。

コンテンツ作成にあたり、以下のサイトより引用或いは抜粋をさせて頂いた。

GT Interactive (発売元)
さわやか通信 (全国観光地情報)
Fujiyama Fabrics inc. (ハコバ・サリー)


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