Stunt GP
Eon Digital Interactive / Team17 Software, 2001

世界各国を舞台にしたラジコンカーによるアクション・レーシング。アップダウン激しく曲がりくねったコースはらせん状に渦巻き交錯して、予期せぬスリップや激突、コース外への転落へとプレイヤーを誘う。いやらしく仕掛けられたジャンプ台、ヘアピンカーブをすり抜けるプロポ捌き、バッテリー充電のタイミングが勝負の別れ道だ。アクロバットな操車で地道にポイントを稼いでアップグレードパーツをゲット。おおむね期待されるフューチャーと、鳥居や浅草寺がしっかりと盛り込まれた佳作。


赤提灯 浅草は浅草寺の雷門を見事なモデリングで再現した日本面。和風情緒あふれる箱庭の中に、ラジコンスケールの特設コースが張り巡らされている。
池ポチャ 急カーブを曲がり損ねた電気仕掛けのおもちゃが縁石に弾かれ豪快に宙を舞う。その向こうには鬱蒼と茂る木々に囲まれた寺社の佇まいがあった。
ビルと鳥居と階段と 鳥居をくぐり抜ける階段の先に林立する高層ビル群。現在と過去のアンバランスな同居がエキゾチックな日本を描く。コースアウト確定の大ジャンプ。
絶景 満開の桜並木に聳え立つ五重塔。流れる滝の水飛沫。「いいか?よく見ろ。ここは日本なんだ」 ガイジンさんのそんな声が聞こえたような気がした。
桜咲く城の日の丸 満開の桜並木に聳え立つ白亜の城。はためく国旗の赤い日の丸。「いいか?よく見ろ。ここは日本なんだ!違うか?」 ガイジンさんのそんな声が…

日本という国に対するイメージの多様化とガイジンさんによる消化吸収が深化した結果、久しく見ることのなかったストレートな日本表現に、違和感よりもむしろ好感のほうが強くなってしまう。我が国の伝統的な建築物を適当にぼこぼこ配置して「日本できた。文句あるか」という、手口としては非常に初歩的なものではあるが、浅草寺という目新しい素材を導入した意欲は買ってもいいだろう。

これが一歩間違えると、中国系オブジェクトをないまぜにした
Powerboat Racingや、或いは無気力でやる気のないSnowmobile Championship に代表される「駄目でしかない日本」へ大幅に評価を下げる結果となる。あくまで比較論でしかないのだが、当該タイトルは「よくがんばったね、次はもっと、がんばろうね」と、優しい言葉をかけてやるのが相当だろう。全体的にややシム寄りで、ラジコン風味の愉快な操作感覚という点では、Acclaim社によるRe-Voltのほうが一枚上手のようだ。

コンテンツ作成にあたり、以下のサイトより引用或いは抜粋をさせて頂いた。

EON Digital Interactive (発売元)
Taem17 Software (開発元)
東京発フリー写真素材集 (東京写真素材)
キニウムの部屋 (フランス音楽とニャッキ)


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