Test Drive
Infogrames Entertainment / Pitbull Syndicate, 2002

複雑怪奇なシステムの高速道路、まるで迷路のような立体交差。Tokyoはかっとばせる街だぜ!糞詰まりのような渋滞と、融通の利かない糞真面目な警官隊、道路よりも複雑にうねり狂う文字の刻まれた、糞うるさい広告看板を気にしなければの話だが…。イリーガルかつアンダーグラウンド、なかんずくアウトローな秘みつの暴走リーグ。「 I AM NINJA ! 」 東京で出会った HAMADA という男は、開口一番耳障りな奇声をあげる 「 KONICHIWA TO YOU , AND SOON , SAYONARA !!!! 」 シリーズ七作目を数える公道レーシング、ロゴ刷新、微妙なストーリーモードを引っ提げての再登場。


消火栓・よ(よ)病・どうぶつ病 プレイヤーは”地下リーグ”の走り屋として世界を転戦、その舞台には”極東の宝石箱”と形容された我らが首都東京の姿が。消火栓にどうぶつ病。
ワイドテレビ大売出し シリーズ第五弾でも描かれた東京の街並みは、もちろん装いも新たに作り直されている。深夜帯の不法レースは首都高バトル系のテイストに近い。
コンビニや自販機もそれらしく パトカー仕様のトヨタ・スープラ。走り屋御用達の日本車が大幅に増えているのも従来シリーズと大きく異なる点だ。”普通っぽい”街の景色は健在。
島津と黄桜とKEBAと ぽんぴりぴん呑んじゃった黄桜広告塔。科学技術の島津(製作所)は故意か偶然か、ノーベル賞受賞者の出た会社で時期的にタイムリーではある。
エルマーと○○ 最後に「エルマー」と名のついた本を読んだのは、一体いつの頃だったろうか?松竹東映と書かれた掲示板に、思いがけず懐かしい映画版イラスト。
下町の味市場 木製電柱に黒ずんだ木塀、格子の硝子戸。「味市場かねだ」 は大衆食堂らしく、看板に”たこ焼き おでん すし とんかつ”など雑多な品書きが並ぶ。
著作権は誰が守る? 日本オタク大賞受賞作。”未来はオラが守る”の惹句が読み取れる。あかひげ薬局は故意か偶然か、薬事法違反でちょうど発売時期に行政処分
行かなければ行くより早い いきなりのロークオリティが脱力を誘う、開発元の手造り日本語看板群。黄桜と精力剤でも貼っておけば良いものを、なぜ敢えて茨の道を歩むのか。
徐行 「西神門」の標識から明治神宮の境内と思われる未舗装路を疾駆する。前作では皇居の玉砂利を蹂躙、そして今作では天皇の祖先の神社を蹂躙。
謹賀新年 菊の紋章3点セットは間違いなく明治神宮の大鳥居。この時間でも正月なら人波で一杯か。…ついでに平成15年、明けましておめでとうございます。

本来であれば 「TEST DRIVE 7」 と冠されてしかるべき作品だが、発売元がしつこい”続編臭”を嫌ったのだろう。内容的にもストーリーモード(後述)の追加によるゲーム性の変化や車種の増強など、従来の素朴なレーシングアクションから方向転換したことをユーザーに印象付けたい思惑からか、「TEST DRIVE」 とだけ銘打ち、商品名のロゴイメージを刷新してクリスマス商戦遅くに投入した代物である。遊びの要素としては二番煎じが多く、インパクトにはやや欠けてしまうのだが…。

開発元は
第四弾で京都市街第五弾で東京都下のフィールドを見事に構築したことで日本人にはお馴染み(推測)の Pitbull Syndicate。日本面を含まなかった第六弾を合わせれば、同社はこれで通算4つのTest Driveを手掛けたことになる。手練のレベルデザインは二回目の東京構築でも存分に発揮されており、高層ビルだらけのオフィス街、首都高をイメージしたであろう高速を抜け、商店街に近隣のマンション群、鉄道沿線の下町…など、フィールドに一連の流れがあるのが見所だ。

「THERE IS NO NEXT TIME . SEPPUKU IS THE ONLY WAY. 」 レースに負けたHAMADAがハンドルに突っ伏して叫ぶ。ストーリーモードの導入は時流に合った試みだろう。それが成功か失敗かは別として…。サンフランシスコに拠点を置く、イリーガルなストリートレース組織のボスが事故で負傷、プレイヤーはその腕を見込まれて彼の代走者、アングラ運転手の世界に足を踏み入れる。レース前のブリーフィングで競争者たちがちょこっと会話を交わしながら進む物語。駄目そうなチンピラ声でぎゃあぎゃあ喚く日本のストリートレーサー、HAMADA、お前はうるさかった…。

コンテンツ作成にあたり、以下のサイトより引用或いは抜粋をさせて頂いた。

Infogrames Entertainment (発売元)
Pitbull Syndicate (開発元)
Kizakura Kappa Country (CMギャラリーなど)
() 島津製作所 (田中さん公式サイト)
えほん・いんふぉ (児童文学データベース)
Indies (あかね色の空を見たよ)
SUPER-OTC.COM (仮)
東京都公式ホームページ (知事による新年の挨拶あり)


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