------------世界は 輪ゴムで できている--------------------
ゴムバンド

輪ゴム

アイオイバンド

  ○ デザインを掠め取るものたち

オーバンドのデザインを模倣した商品は、前節に掲載した通り数多く市場に出回っています。時には、裁判沙汰になるほど酷似したものまでを含めて…2000年7月、大阪地裁は(株)共和の商標権を侵害するとして、シモジマ商事の「スーパーバンド」に対し、損害賠償金2800万円の支払いを命じました。長い長い判決文から、少しだけ抜粋してみましょう。

平成8年(ワ)第11623号 不正競争差止等請求事件 「本件第一商標と被告第一標章の外観について比較すると、全体の色調、文字及び図柄の配置態様が類似することは明らかである。まず、全体については下地を小豆色の色彩とし、これに黄色系統の色彩を配するとともに、ローマ字筆記体をデザイン化したクリーム色の文字で商品名を横書きしている点」

「上面については、中央横方向に黄色系統の色彩の帯を配して三段構成とし、左下に円形を、右上に手の図柄を配し、左下の円形の周囲及び右上の図柄の指先を線で結ぶことにより、指先で輪ゴムを引っ張ったイメージを表している点…」。デザインを言葉で表現するというのは、なんとも骨の

 

ジーバンド

ライトバンド

輪ゴム

  折れるもどかしい作業です。

シモジマ商事側は、「本件商標と類似する包装箱及び包装容器を用いたゴムバンドが複数の会社から発売されている状況下では、本件商標が原告の商品を識別する標識として周知性を獲得することはあり得ない」として、争う構えを見せていました。

具体的に、「フクバンド」、「プリンスバンド」、「ローヤルバンド」といった、他社製の商品を証拠として挙げ、オーバンドの主張する独自性を否定しようとしたらしいのですが、なんと上記の輪ゴムはすべて、(株)共和がゴムバンドを供給している相手先ブランド商品(OEM商品)であったという、途方もないオチがついてきます。

取り出し口を引っ張る図案に、大黒様やバンビ、象をあしらうなど、全体的なデザインには色々と違いはありますが、あずき色を基調としたこの色彩、輪ゴムには欠くことの出来ない味わいとして、ラバーバンド・シーンに多大な影響を与え続けているのです。

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